karasunohana’s blog

思いつくままに書き綴ってみたくなった 登場する要介護者は大正13年生まれ

平和な生活の必需品 父入院中


介護とか縁のない方には馴染み無い

ミトン手袋です

人権無視といわれ

諸悪の根源なる扱いで

老人介護の現場には存在しない物です

あったとしたら

とんでもない施設のように言われます

高齢者虐待防止法という法律のもと

高齢者の人権が守られています

私たち家族もこの抑制手袋を購入してから

常時使用に4年の年月を要しました

使用の理由はオムツ弄りです

何故触るのか原因を探り

その問題を解決し

触ることを辞めさせる

それが王道です

分かります

だから その考えに縛られ4年間がんばりかいごしました

しかし たどり着いた結論は

本人の癖です

唯一自由に動く右手でオムツをさわり

オムツの外に尿を排泄します

その結果

パジャマ 下着 シーツ 寝具

全て 尿に汚染されます

4年間 この尿汚染と格闘しました

母が骨折しつ入院した折施設に入所させました

当然 施設ではミトン手袋は使用禁止でした

結果

昼間は何枚もの尿取りパットを付けられ

夜間は尿に汚染されたまま放置されました

汚染された衣類が洗濯ものとして出されました

私は

ミトン手袋の使用を承諾するので使用して貰いたいと

責任者に申し出ましたが

職員が抑制手袋を安易に使用できると認識する

だから使用出来ないとの理由でミトン手袋使用を断られました

結果

1ケ月入所予定を2週間で自宅に帰りました

その結果

父の介護と母の入院中の世話を一人では出来ず

遠隔地から姉が帰省する事になりました

施設としては施設監査が入って指導されたり

あそこの施設はまだ身体拘束なんかをしていると風評も気になるのでしょう

私たち家族の介護負担など

施設運営になんの影響もありません



都合良く

父は失語症なので 施設内で起こったことを

吹聴する事もありません

確かに 安易な抑制は良く無いです

しかし

抑制はしない

抑制しない事によって起こる事象にも対応しない

それはあんまりなのでは無いか

昼間はディサービスで右手はレクレーションに

食事に活用し

夜間は愛用のミトン手袋をはめて

平和な生活を送っています